Career development/Educational support キャリア形成・教育支援

キャリアコンサルタントは、将来戦略の提案、スキル開発や転職時のサポート、ワーク・ライフ・バランスの維持など、個々のキャリア目標の達成を促進するために様々な支援を行っております。

キャリアコンサルタントの必要性

  • 子どもたちへ:在学中のキャリア教育

    子どもたちは学校生活の中で、各教科の学びの他に、発達の段階に応じた職業観や社会人に必要な能力を育みます。
    キャリアコンサルタントは学校の先生方や地域社会と連携しながら、小学生から大学生まで、段階に応じたキャリアに関する情報収集支援、啓発的経験のためのワークの提供やイベント運営、進路・職業選択にかかわる相談やカウンセリングなどを通じて、キャリア教育に関わります。

  • 学校の先生方へ:キャリア教育支援

    キャリアコンサルタントの活動は、多岐にわたる子どもたちの進路選択を支援するため、教育の場へも広がっていこうとしています。
    授業や部活動を担う先生方の負担を軽減し、子どもたちがより望ましい進路を選択するための授業や支援業務を分け合える、強力な伴走者となることを目指します。

  • 経営者の方へ:企業の課題解決・従業員のキャリア形成支援

    経営者=事業主の皆様には、従業員のキャリア形成の機会を創出し、援助することが求められています。キャリアコンサルタントは企業からの要請により、雇用管理や職場風土改革のためのご提案や、従業員の面談を行い、働き方や職業能力開発・向上に関する相談に対応し、助言や指導、情報提供を行います。
    活動の中で、従業員のモチベーションを向上させ、人材育成、人材定着、生産性向上などの、企業の抱える課題の解決に資することが求められています。

  • 在職中の方へ:キャリア相談

    これまでのキャリアの振り返りや、今後のキャリアプランの作成、現在の仕事に関わる課題の整理・改善、新たなスキルの獲得、前向きな転職の検討など、現在働いている方のキャリアに関する様々な課題・問題を解決するために、面談や情報提供、ジョブ・カードの作成などを通してともに考え、解決へ向かえるよう支援します。

  • 働きたい方へ:就労支援

    働いたことがない方、就労経験が少ない方、不本意な退職をされた方、転職活動中の方などの就労支援を行います。
    具体的には経験や能力の棚卸し、就職に必要なスキルや資格の検討、利用できる行政支援の情報提供などにより、就労を目指すひとりひとりの不安解消に努め、自らすすんで就職活動ができるように支援します。

キャリアコンサルタントとは?

  • キャリア

    キャリアの定義は様々ですが、一般にこれまでの経歴、発展、仕事に関わる経験の連なり、などと表現される、持続的・継続的な概念です。
    人が生涯において、さまざまな役割を果たす中で、その時々に自分が担っている役割の価値や、その役割と自分との関係を見出していく積み重ねのことをいいます。

  • キャリア形成

    個人が仕事に関わる経験の連なりを通して、自ら進んで仕事に必要な能力を形成していくことをいいます。
    自分の持つ職業能力やこれから持つべき職業能力を正しく認識し、「これからどのように働いていくか」という職業生活設計に沿って、自ら進んで、必要な能力・資格の取得、仕事に関わる学び、実務経験などの職業能力を得る計画を立て、実行に移していくことです。
    これからの労働者には、自分の望む働き方を実現する能力を、他者によらず自分から積極的に身につけ、向上させることが求められています。

  • キャリア教育・キャリア発達

    キャリア教育は、一人一人が社会的・職業的に自立するために必要な能力や態度を育てることでキャリア発達を促す、教育的な働きかけのことをいいます。
    キャリア発達とは、社会の中で自分の役割を果たしながら、自分らしい生き方を実現していく過程のことです。

  • 職業生活設計

    働く人が、人生の中でも長い期間を占める職業生活において、なぜ働くか・どのように働くのかなどの目的をみずからすすんで定め、同時にその目的を実現するために、自発的に自身の適性や働いた経験、資格などの実情に合わせて職業を選択したり、職業能力を開発・向上させるための取り組みを計画したりすることをいいます。

  • 事業主の責務

    事業主は、雇用する労働者に業務に必要な職業訓練・指導を行うよう努めなければなりません。
    また、①労働者が自身の職業能力の開発・向上の目標を立てやすいよう、業務に必要な技能や知識等に関する情報を労働者へ提供することや、②職業能力の開発・向上促進の各段階、または労働者の求めに応じたキャリアコンサルティングの機会を確保し、その他の援助を行うことを通して、雇用する労働者の、自分の職業能力設計に即した自発的な職業能力の開発・向上の取り組みを促進するよう努める必要があります。

  • キャリアコンサルタント

    キャリアコンサルティングを行う専門家です。
    企業、需給調整機関(ハローワーク等)、教育機関、若者自立支援機関などの幅広い分野で活躍しています。
    名称独占資格であり、国家資格キャリアコンサルタント試験に合格し、厚生労働省に備える名簿に氏名、事務所所在地、その他厚生労働省令で定める事項の登録を受けることで、キャリアコンサルタントになることができます。

  • キャリアコンサルティング

    労働者の職業の選択、職業生活設計または職業能力の開発および向上に関して、相談に応じ、助言や指導を行うことをいいます。